メンタルギリギリのアラサーが宝塚を愛でるブログ

タイトル通りですので、広い心でご閲覧ください。ご贔屓は真風涼帆さん。腐目線もあります。

宙組公演「ヴァンパイアサクセション」(ネタバレなしver.)

2016年5月19日(木)、神奈川KAAT劇場2階席にて。

 

ぶっちゃけ、これの感想が書きたくてブログ始めました。お世辞にもよくできた脚本とは言えないのに、主役はじめ生徒の皆さんへの想いが舞台上のすべてのマイナスをチャラにしていくこの感覚、久しく忘れてました。ご贔屓がいるってやっぱり良いなぁ。

 

 

まずね、オープニングのデュエダンが良い。巷では歳の差・不似合い・ロリコンとなかなかの言われようですが、良いじゃん、まかまど良いじゃん!ピンヒールを履いたまどかちゃんを背中からすっぽり抱き締める真風、あの体格差はたまらんです。

 

あと、まか愛。腐女子なもので、詳細な感想は伏せますが、本当にごちそう様でした。これは別記事で書きたい。

 

ハロウィンパーティも良かったよね!ヴァンパイア裁判、物凄く上手い2人が掛け合いで歌い始めるから誰かと思ったら、まさかの愛月くんとまどかちゃん。宙の若手レベル高い!ほんで正統派のヴァンパイアコスで現れた真風が、強引にまどかちゃんを誘ってダンスですよ。踊り終わった後に「急にごめんね」って謝るの、素敵!石田先生が書く主役でこの紳士な物言いは奇跡。

 

だけど一番はあれですね、異種ものの定番、人ならざる能力を恋人に見せつけて自ら身を引く、2幕の喧嘩シーンですね。分かっちゃいるけど、百万回見た定番だけど、美味しいものはやっぱり美味しい。「俺が恐いだろう?」ってね、欲しかった、このセリフ欲しかったよ。たぶん生まれて初めて、石田先生に「このセリフありがとう」って思った。

 

極めつけはフィナーレ、コンパクトだけどがつがつにツボ押してくれましたよね。オラオラ真風からのまかうら、長髪振り乱して踊るワイルド愛ちゃん、そして甘々のまかまどデュエット。圧倒的な幸福感とともに幕が降りるのを見ました。

 

そうなんですよ。ここまで見て分かるとおり、私が血沸き肉躍ったのって全部、ストーリーの本筋と切り離されたところだけ。オープニングとハロウィーンとフィナーレはほぼショーだし、まか愛は単なるイケメン同士のイチャコキだし、喧嘩シーンも異種設定さえあればストーリーなんかなくてもできる。

だから好きなんです。あの崩壊したストーリーと関係してないから好き。何がどう崩壊してたかは別記事に改めます。

 

でもね、崩壊してるだけで、生理的嫌悪感を覚える内容じゃなかっただけ良かったなーと思ってます。だって石田先生だから。これでも、世間で言われるほど石田先生のこと嫌いじゃなかったんですけど、「愛と青春の旅立ち」で一気に無理になりました。あれ、主役モラハラですよね?ヒロインの人格を否定しまくった後に甘やかし、また否定することを繰り返す主役と、すっかり共依存してしまうヒロイン。何であれを宝塚でやろうと思ったのか、心底理解不能です。礼音くんはかっこよかったけど、ザックは屑。

でも、アルカードは屑じゃなかった。ただちょっと、何考えてるのか分からないだけ(笑)。