宙組公演「ヴァンパイア・サクセション」ネタバレありver.
脚本がぶっ壊れてても、ご贔屓とその周辺が輝いてれば幸せ。私はそういう種類のヅカファンです。
逆に、どんなによくできた脚本でも、好みの人が出てないと「良い話だったね」で終わってしまう。ワクワクしない。あのときあのキャラはどう思ったんだろうとか、あまり書き込まれてないあのキャラはどんな人生を送ってきたんだろうとか、考えない。脚本の中のちょっとした矛盾点も、人から言われて初めて気付く。深く考えられないんですよ、好きな人が出てないと。
その点ご贔屓が出てるとね、主人公が屑とかストーリーが存在しないとか、よっぽどのことがない限り、脚本の粗は乗り越えてキャーキャー喜べるし、時として「あれはおかしな流れだったけど、こう解釈すればギリギリいけるんじゃないか」「あのセリフを一言変えるだけでこんな風に良くなったんじゃないか」と考える楽しみすら生まれる。ご褒美になっちゃうわけですよ。もちろんよくできた脚本をご贔屓がやってくれれば最高なんだけど、そんなことは滅多にないから、こうやって粗さえ楽しむ癖がもうできてる。
こういうヅカファンが宝塚の脚本の質をますます下げてるんだろうなと自覚しつつ、そういう性分なんだから仕方ないと開き直って生きています。
なので、どうしても考えてしまう、「ここが変だよ、ヴァンパイアサクセション」。自分の中で大きいと感じた順に挙げていきたいと思います。
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宙組公演「ヴァンパイアサクセション」(ネタバレなしver.)
2016年5月19日(木)、神奈川KAAT劇場2階席にて。
ぶっちゃけ、これの感想が書きたくてブログ始めました。お世辞にもよくできた脚本とは言えないのに、主役はじめ生徒の皆さんへの想いが舞台上のすべてのマイナスをチャラにしていくこの感覚、久しく忘れてました。ご贔屓がいるってやっぱり良いなぁ。
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